「日本のIT業界は、ハードウェアに比べてソフトウェアの価値がまだまだ低く扱われており、ソフトウェア開発のやり方が発展していない」という論評。
この主張には大いに賛成。 日本のIT業界って結局のところ箱(ハードウェア)を作る・売るに偏りすぎていて、その箱を使ってどのようなサービス(ソフトウェア)を提供するのかというあたりがおざなりになっている。
例えば、最近SHARPが発表したスマートフォン(?)である「Ultra Mobile Willcom D4」などが良い例。スマートフォンにあろう事かWindows Vistaを入れちゃった。「PCと同じソフトが動けば、とりあえず便利になるはず」という安直な発想が見え見え。モバイル端末はデスクトップとインターフェース(画面・キーボードサイズ、マウス有無など)が全く異なるのだから、同じソフトウェアでも使い勝手が全く異なる。だから、ソフトの使い勝手を考えれば、インターフェースに応じてソフトも当然異なるべきなのだ。それをやらずにハードウェアでがんばりすぎるから、日本のソフトウェア製品はイマイチなのだろう。
日本ではプログラマーの地位も低いし。上流・下流とか言って分析・設計を贔屓して、実装を肉体労働扱いするから、プログラマー経験無しに業務分析だの概要設計だのしかやったことのないSEが増えるわけですわ。で、そういうSEさん達は実現不可能なシステム設計をして、プロジェクトを破綻させるわけですわ。分析も設計も実装も、単なる役割分担に過ぎないのに。
進化するハードウエアに追いつけない日本のソフト産業 ビジネス-最新ニュース:IT-PLUS
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