2008年12月8日月曜日

ITサービス業界における“下克上”の勧め

ITサービス業界における“下克上”の勧め:ITpro

「大手SIerの下請けベンダーは、常駐してのシステム保守を通じて業務も知り尽くし、エンドユーザーさんと直接顔を合わせている強みを生かして、ユーザー企業から直で受注してしまおう」
という話し。
この話しは大いに賛成。

というのも、うちの会社「クリエイト工房」は、今でこそ大手ユーザー企業さんと直接契約を結んでお仕事させていただいているが、
創業当初は他ベンダーの下請けとしてユーザー企業さんに常駐して保守サービスをしていたそうな。
ある時、プライムベンダーとユーザー企業さんの契約切れのタイミングで、うちの社長が思いきって
「うちと直接契約結びませんか?ダメなら他の所に行きますけど。」
と言って交渉し、見事直接契約にこぎつけたらしい。

やっぱり、エンドユーザーさんとの信頼関係を築ける会社、
すなわちユーザーの悩みや要望を真摯に受け止めて、
彼らのためになるような提案やシステム構築で商売できる会社が勝てるのだろう。

最近考えていることなのだが、下請けに甘んじているITサービス企業がユーザー企業と直接契約すれば、
ITサービス業界・ユーザー企業ともにメリットがあるのではないだろうか?

なぜなら、プライムベンダーが搾取している中間マージンが不要になるため、
浮いたコストを下請け企業とユーザー企業に分配できるからだ。

下請け企業にとっては売り上げアップになるし、ユーザー企業にとっては受けるサービスの質は同じ(サービスを提供してくれる人材は実際にはプライムベンダーではなく下請け企業)なので、コストダウンになる。

もしこれが実現したら、ITサービス業界も賃金が上がるので、労働環境が改善できるかもしれない。
ただし、今までプライムベンダーとして甘い汁を吸っていた大手SIerにとっては困ったことになるだろうが。


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1 件のコメント:

  1. おっしゃる通りですなーー。
    上流と下流で何階層にも分かれてると、上流は仕事を下流に割り振るだけになるから、下流の方にだけ技術力が集まることになるんですな。
    そしたら下剋上したほうがいいし、健全だもんなーー。

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